突然ですが、肌荒れを単なる肌荒れと思うのは間違いです!
肌荒れといっても様々ですが、乾燥等による皮膚表面のトラブル(肌荒れ等)と、顔のシワ、しみ、たるみは、すごく関係が深いんです。
そんな肌荒れを少しでも早く治す為に、自分自身の経験からその原因と、おすすめの薬を紹介したいと思います!
肌荒れは一刻も早く治さないと、たるみに繋がる!
● 肌トラブルと遺伝子
肌荒れと一言で言っても、症状は様々です。
ちなみに私は、『肌荒れ』と簡単に言うには、あまりにもヒドイ状態でした。
見た目の症状や、かゆみ等を緩和する事だけを考えていましたので、将来的な肌の状態(老化について等)を考えていた訳ではありませんでした。
ヒドイ状態の時は、ステロイド軟膏を塗る。
そうすると、しばらくは綺麗な肌で過ごせる。
ステロイド軟膏はダメだと解りつつも、その時治したい!
見た目が綺麗になりたい!
それだけで、先々が少し不安でも現状を優先していました。
そして、40歳を過ぎた頃から周りと違う自分に気づきました。
肌のトラブルが少ない友人のおでこのシワに注目したのです。
私は、30代までおでこを出していましたが、だんだんとシワが気になり、前髪を下ろすヘアスタイルに変えました。
その友人はずっとおでこを出しています。
だって、シワ1つありませんし、もちろんたるみもありません。
何が違うんだろうと思いました。
まず考えたのは、友人は肌トラブルがほとんどありませんでした。
でも、私はトラブルが多かったから、後々老化にも関係してるんだ。と感じました。
でも、私の姉は1歳年上なだけですが、友人よりはシワもたるみも結構あります。
でも姉は、友人と同じ様に今まで肌のトラブルは、ほとんどありませんでした。
でも、シワやたるみの出方が違います。
そうなると、トラブルだけでは無い気もしました。
姉と私はとにかく乾燥肌というのは共通しています。
それに加えて、私は湿疹やかゆみ、ニキビにも悩まされていました。
だから、姉より私の方がシワが多い。というのも理解出来ました。
でも、姉は友人よりシワやたるみが多い・・・・そう考えると、私達姉妹と友人の違いは、なんらかの遺伝子要素が関係しているのだろうと思ったのです。
詳しくは解りませんが、とにかく乾燥がひどかったり、アトピーになりやすい肌は、体質的にセラミドを保有する力が弱いそうなんです。
このセラミドを作ったり保有する力って、実は遺伝子によって決まってる部分があるんです。
だから、保湿剤無しで(要は、何も塗らなくても自分自身の力だけで)肌を潤わせる事が出来る確率は、低いという事です。
● 肌老化の原理
まず、肌の構造ですが、肌は『表皮・真皮・皮下組織』の3つの層に分かれています。
皮膚は、この表皮と真皮の二重構造となっています。
そして真皮層は、細胞と細胞外マトリックスで出来ています。
細胞外マトリックスとは、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン等、細胞とは別の組織で、真皮の70~80%を占めています。
老化というのは、年齢と共に細胞外マトリックスの機能が低下する事で、上にある表皮や、下にある皮下組織を捕まえる力が弱まり、弾力が無くなります。
その結果、シワやたるみとして表面に現れるのです。
要するに、年齢としての老化は細胞を衰えさせるので、どうしようも無いといえばどうしようも無いんですけど、人によって見た目の違いがありますよね。
シワやしみ、たるみがほとんど無い人っていますよね。
同じ年数生きているのに、老化の速度が違うんでしょうか?
● セラミドを保有する力が弱いと、何故老化に繋がるのか
では、老化の速度の違いって何なんでしょう?
環境や生活スタイル、食べ物やストレス、喫煙、飲酒などの理由で細胞が早く老化します。
そういった事から考えると、原因は様々です。
そういった生活習慣を見直す事で老化のスピードを遅らせる事は出来ます。
例えば血管が若いと、確実に老化のスピードが遅れる。といった事等も証明されていますからね。
私は食べ物にも気を使っていましたし、喫煙、飲酒もしませんし、早寝早起きです。
でも、シワやたるみが同級生より早く出てしまったのです。
体の中から綺麗にする事はもちろんですが、私の老化は肌の方に原因があったからでした。
先程、真皮の弾力が弱まる事により、表皮の弾力も無くなってシワやたるみを引き起こすと言いましたが、逆に肌表面のトラブルが原因で、真皮の弾力が失われる事があるんです。
というのは、皮膚の一番上にある角層のバリア機能が弱いと、細胞間脂質と呼ばれる保湿成分が、蒸発しやすくなります。
細胞間脂質の主な成分は、セラミドです。
そのセラミドが流れ出てしまい、バリア機能が弱くなるのです。
すると、表皮、真皮の方まで乾燥によるダメージが伝わり、真皮にある細胞外マトリックスの機能も弱まってしまうんです。
細胞外マトリックスが老化の原因となるのは、体内からの酸化や糖化等で細胞にダメージを与える事が主ですが、肌表面の異常な乾燥からのダメージが真皮にまで伝わる場合も大いにあるんです。
私と姉は元々セラミドを作ったり保有したりする力が弱い遺伝子を持つ様で、なかなか自分自身の力で肌の潤いをキープする事が出来ませんでした。
それが原因だと確信してから、セラミドを補給する様にしたら、シワやたるみが改善してきたのです。
老化が原因なら保湿だけで細胞を若返らせる事は出来ません。
でも、見るからにシワやたるみに変化が現れたという事は、角層のバリア機能を高める事によって真皮の細胞を活性化出来たという事です。
でもそれは、老化した細胞が若返ったという事ではありません。
要は、年中セラミド不足だった肌に、セラミド(細胞間脂質)を補う事により、乾燥が原因の皮膚萎縮を回復させる事によって、弱っていた真皮の細胞を元気にさせた結果なのです。
本当に老化してしまった細胞なら、美容外科で細胞再生注入等をしないと無理でしょう。
でも、バリア機能の低下によるシワやたるみなら、角層のセラミドを補い、水分や油分(要は潤い)で真皮を完全に守る事により、ある程度の改善が見込めるのです。
そして、その状態を維持する事によって老化を遅らせる事が出来るという訳です。
私の友人は、元々セラミドを作ったり保有する力がある肌なのでしょう。
いつも潤っている感じでしたから、結果的に肌の奥にあるコラーゲン等をセラミド(細胞間脂質)で、保護していたのでダメージを受けにくかったんでしょうね。
乾燥や肌荒れ等のトラブルに良く効くおすすめ薬は?
それでは乾燥によるトラブルをまとめて、『肌荒れ』と呼ぶ事にします。
その肌荒れに良く効く塗り薬について紹介させて頂きます。
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他の記事でも言っていますが、やはり肌荒れの原因となる乾燥には、『ヘパリン類似物質』が一番効きます。
皮膚科で処方してもらう『ヒルドイド』や『ビーソフテン』等です。
画像引用元:https://www.maruho.co.jp/medical/hirudoid/
画像引用元:https://www.maruho.co.jp/medical/hirudoid/
ただ、アトピーの様な状態で炎症を起こしている場合は、ひどくなるケースが多いと言われています。
私もアトピー的な湿疹と赤み、かゆみがありましたが、ヘパリン類似物質はとても合っていました。
なので、飲み薬や塗り薬に関しても、本当に合う合わないがありますので、こればっかりは試してみるしかないのですが。。。。
皮膚科で処方してもらわないと購入出来ませんが、市販でもヒルドイドやビーソフテンと同じヘパリン類似物質が3%配合されている商品が購入出来ます。
こちらの商品がヘパリン類似物質3%配合されています。
脂漏性湿疹やカビについて
かゆみがある場合、乾燥からくるかゆみならヘパリン類似物質が良いと思いますが、菌によるかゆみの場合もあるのです。
例えば、頭皮・髪の生え際・耳の中や後ろ・眉毛周り・鼻の周り・あご・脇や胸・背中等に湿疹の様なかゆみがある場合は、脂漏性湿疹の可能性が高いです。
画像引用元:http://www.furuhatahospital.com/sebo.html
私は、ややこしい肌で、ニキビもたくさん出来ましたし、乾燥によるアトピー的なかゆみやただれもありました。
更に、乾燥してるから関係ないと思っていましたが、上記の場所だけは脂漏性湿疹だったのです。
部分的に原因が違う場合もあるんです。
例えばカビによるかゆみだったり、脂漏性湿疹だったりします。
もし、カビや脂漏性湿疹であればニゾラールクリームが良く効きます。
画像引用元:https://www.qlife.jp/meds/rx12163.html
脂漏性湿疹は乾燥を皮脂で補おうと、いつもより皮脂が過剰に出てしまい、この皮脂を好物とする皮膚の常在菌『マラセチア菌』が、繁殖する事によって、かゆみや肌荒れを起こします。
このクリームには、『ケトコナゾール』という抗真菌の作用により、異常繁殖したマラセチア菌やカビの繁殖を抑えます。
一見、肌荒れだろうと思う様な感じでも、脂漏性湿疹の様に、菌によって肌荒れの様な症状になっている場合もよくあるんです。
私も、脂漏性湿疹やカビは、すごく脂性だったり不潔にしているからなるものだ。と思っていましたから、自分には関係ないと思っていました。
自分がカビや脂漏性湿疹だと知った時はショックでしたけどね。^^;
でも、不潔とかひどい脂性という理由より、乾燥が原因の場合が多いんです。
乾燥と言っても、要は肌のバリア機能が正常では無いから、そういったトラブルを起こしやすいという事です。
私も、このニゾラールクリームで湿疹とかゆみが治まりました。
でも水虫の白癬菌と同様、一度なってしまうと簡単には治りにくく、再発もしやすいんです。
皮膚科医の指示に従って、途中で使用を止めない様にしましょう。
それと、ケトコナゾール配合の市販薬は残念ながら販売されていません。
ですが、ボディーソープやシャンプーで、マラセチア菌に効くものはあります。
コラージュフルフルシリーズです。
普通のボディーソープよりはお値段が高いですが、皮膚科でニゾラールクリームを処方してもらい、こういった真菌の増殖を抑制する石鹸やシャンプーを使用すると、すごく効果的です。
結局は乾燥が一番の原因!
私は、ニキビもアトピーも脂漏性湿疹もカビも全て経験していますが、市販薬はあまり効きませんでした。
良い商品もあるのでしょうが、一般的によく使用されるクリーム(オロナイン・ニベア・クレアラシル・ビフナイト)飲むタイプ(チョコラBB・ハイチオールC・・・etc)等は、一通り試してみました。
懐かしい・・・・^^;
オロナイン塗っときゃ治るわ!なんて言って治ってるのなら、そもそもある程度トラブルの無い肌だと思います。
例えば、ニキビ専用の薬だとピンポイントで効くと思ってしまいますが、上記の商品は、ニキビの根本的な原因を解決する薬ではないという事です。
根本は、ニキビが出来やすい体質を変える事です。
しかし、一時的にすぐに治したいニキビがあっても、上記の製品は私のニキビには全く効きませんでした。
それと、市販薬でステロイド配合のクリームもありますので、ドラッグストア等で適当に購入するのは止めておいた方がいいと思います。
やはり、ステロイドは皮膚科で処方してもらい、信頼出来る皮膚科に通いましょう。
でも実際、皮膚科って、なかなか良いと思う医者がいないっていうのも悩みのタネでした。
だから、自分の肌は自分で守る!と決めて、希望する薬だけ処方してもらったりしましたね。
ほとんどのトラブル肌(肌荒れ等)は、乾燥が原因です。
乾燥というのは、肌のバリア機能が弱くなっている状態なので、肌の奥に刺激が伝わりやすいんです。
まずは薬でトラブルを回避してから適切なケアをしていけば、肌は見違えるほど綺麗に生まれ変わりますよ。
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