肌のぶつぶつは、症状や原因が様々です。
特に顔に出来る原因不明のぶつぶつは、早く治したいものですよね。
症状によって意外な事が原因だったりしますし、中々治らないとなると尚更辛いです。
私は20年以上、いろんな肌トラブルを経験しました。
その経験を元に、ぶつぶつやかゆみの原因と症状別ケアの仕方を紹介したいと思います。
顔の肌に出来るぶつぶつやかゆみ、湿疹やニキビの原因を知る!
photo:M Hooper
私自身が、ぶつぶつという正体不明の敵に悩まされ続けて来ましたから、悩んでいる方の気持ちは、本当によく解ります!
特に、顔に出るぶつぶつやニキビ、湿疹、かゆみはすぐにでも治したいと思いますよね。
ぶつぶつと一言でいっても原因は様々です。
治したいのなら、良いと言われる情報だけに頼らず、そのぶつぶつは何が原因なのか?
それを知っておかないと、逆に時間がかかってしまう事が多いんです。
ぶつぶつが出来る場所は?
さて、ぶつぶつが出来る場所がいつも決まっていて、治っては繰り返す。
そんな状態ではありませんか?
顔の皮膚は、頭も含めて繋がっていますが、少し場所が違うだけで皮脂の量が全く違います。
[char no=”1″ char=”肌山 潤子”]ですので次は、顔の部分別による肌の特徴をまとめてみました。[/char]
● おでこの皮膚
顔の中でも皮膚が薄い場所です。
その為、乾燥しやすく、水分量が少なくなりやすい場所です。
しかし、皮脂毛穴は大きくて皮脂が出やすいにも関わらず、水分不足の場合は水分を補おうとする為、更に過剰な皮脂が分泌されやすいのが特徴。
● 目の周りの皮膚
顔の中で最も皮膚が薄い場所です。
おでこと違って、皮脂がほとんど出ないのが特徴です。
その為水分不足になると、すぐ小じわとなってしまい、即見た目に現れてしまいます。
しかし保湿によって、意外に小じわがすぐ改善される事も多い場所です。
● 頬の皮膚
顔の中でも皮膚は比較的厚い場所です。
小鼻の横から頬の中央辺りまで、特に皮脂毛穴が大きいのが特徴。
ニキビ等が頬の中央部分に出来る原因は、皮脂詰まりによる炎症がほとんどです。
中心から外側は、逆に皮脂膜によるバリア機能が少ない為、乾燥によって肌のターンオーバーが乱れやすい場所。
● 鼻の皮膚
顔の中でも皮膚は比較的厚い場所です。
そして、毛穴が大きく皮脂が出やすいのが特徴。
皮脂は多くてもニキビ等は出来にくく、老化しにくいと言われる部位。
鼻のニキビが出来るという人は、角栓を気にして触りすぎる人が多い。
● あごを含めた口周りの皮膚
顔の中でも皮膚が薄い場所です。
あごやほうれい線近くは皮膚が薄く、乾燥しやすいですが、あごの中心部は皮脂が多く出ます。
鼻の下は鼻の中のブドウ球菌等によって赤く炎症したり、かゆみを起こしやすい場所です。
[char no=”1″ char=”肌山 潤子”]以上が、顔の部分別による肌の特徴です![/char]
この様に、顔の皮膚といっても皮脂の量から皮膚の厚さまでも違うんですから、いつも同じ場所にばかりニキビや湿疹、かゆみや赤みが出るというのも解る気がしませんか?
では、次にそれぞれの場所に出るトラブルの原因や症状について解説したいと思います。
場所や症状が違うから原因も違う!
さて、顔の肌全部が同じ肌質ではないという事ですから、同じ場所ばかりぶつぶつやニキビ、乾燥やかゆみが治っては、また・・・と繰り返してしまうんです。
というのは、一部は肌のターンオーバーが正常でも、場所によってはターンオーバーが正常に行われていなかったり、その部位特有の原因があったりします。
それに当てはまっていて、なおかつその原因を解消していない為、繰り返し同じ場所にトラブルが起こっていると考えられます。
● おでこの皮膚トラブルの考えられる原因と症状
おでこは、皮膚が薄く乾燥しやすい場所です。
しかし、皮脂が出やすい場所でもあります。
10代なら思春期のホルモンバランスによって過剰な皮脂が出やすい時期です。
なので10代であれば、おでこに出来るニキビは、思春期による過剰な皮脂が原因で出るニキビが多いと考えられます。
そして、20代以降に大人ニキビが出来るのは、ほとんど乾燥が原因と考えられます。
10代なら思春期のホルモンバランスが原因ですが、20代以降なら水分不足を油分で補おうとする為に過剰に出る皮脂が原因という事なんです。
そして、髪の生え際辺りにかゆみや炎症、湿疹等が出来るのは、脂漏性湿疹が原因の場合が多いです。
この湿疹は、マラセチア菌というカビの一種が原因です。
画像引用元:http://www.fukesyo.jp/faq/q12.html
脂漏性湿疹の原因は、その名の通り『脂』が原因と思われますが、その脂が出過ぎる原因が『乾燥』なのです。
大人ニキビの原因と同じですが、脂漏性湿疹の場合、皮膚に誰もが常在しているマラセチア菌の異常繁殖によって赤みやかゆみ、湿疹が出来ます。
水分不足を油分で補おうとする為、過剰な皮脂が出る。というのはニキビと同じですが、ニキビはアクネ菌。
マラセチア菌だと、ニキビの様にピンポイントの赤みではなく、広範囲に細かいぶつぶつと痒み、赤みが出るのが特徴です。
乾燥がひどい場合は、アトピーと間違える様な状態になる事も多く、見た目だけではカビかアトピーか見分けがつかない事もあります。
おでこの様な皮膚が薄く、乾燥しやすい場所は、ニキビもカビも出来やすい場所なんです。
● 目の周りの皮膚トラブルの考えられる原因と症状
目の周りは毛穴も少なく小さい為、皮脂はほとんど出ません。
その為、皮脂詰まりによるニキビ等のトラブルはありませんが、目の周りに小さくて白いぶつぶつが出来る事があります。
その白いぶつぶつは、稗粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)、汗管種(かんかんしゅ)と呼ばれるものです。
脂肪の塊や、角質の塊等と言われています。
画像引用元:http://www.furuhatahospital.com/millium.html
原因は様々で、確実な要因は解っていないそうです。
一番考えられるのは、乾燥による肌のターンオーバーの乱れで部分的に剥がれにくかった角質が固まってしまった事が原因といった可能性が高そうです。
私も目の下(内側)に出来ていた事がありましたが、乾燥が無くなっていくと共に自然に治りましたので、肌のターンオーバーが原因だったんだろうと考えています。
後は、目の周りというと乾燥による赤みとかゆみです。
これはもちろん乾燥が原因で、(アレルギー以外の原因)乾燥を防ぐ事さえ出来れば、見た目の小じわも無くなります。
高級なアイクリーム等必要ありません。
正しい方法で乾燥さえなくせば高級クリームの何倍もシワを防ぐ事が出来るのです。
● 頬の皮膚トラブルの考えられる原因と症状
頬は鼻の近くになればなる程、毛穴が開いています。
なので、鼻の近くの方がニキビや脂漏性湿疹になりやすいですが、鼻の周りは顔の中でも一番脂っぽい場所なので、アクネ菌より脂漏性湿疹の原因であるマラセチア菌の増殖が多いです。
そして、頬の真ん中あたりが一番アクネ菌が増殖しやすい様です。
頬のニキビや脂漏性湿疹はおでこ同様、10代は思春期によるホルモンバランスが原因で、20代以降は乾燥が原因と考えられます。
脂漏性湿疹の症状は、上記にある『おでこの皮膚トラブルの考えられる原因と症状』に書いている通り、細かいぶつぶつが広範囲に出る。というのが特徴です。
● 鼻の皮膚トラブルの考えられる原因と症状
鼻は顔の中でも一番皮脂が多く出る場所で、テカっている人も結構たくさんいますよね。
毛穴も目立ちやすい為、見た目が気になる部分だと思います。
実際、こんなに皮脂や毛穴が気になるのに、手で触ったりしなければトラブルは案外少なかったりするんです。
鼻の頭にニキビが頻繁に出来る方の原因は、皮脂を押し出したりして、とにかく鼻の皮膚を触っている事が原因です。
触っている事により、細菌が毛穴に入り込んで炎症を起こすのが一番の原因です。
よく、鼻は脂っぽいからニキビが出来やすいという内容を目にしますが、鼻は触らなければ意外にニキビは出来にくい部位です。
例えば、ブラマヨ吉田さんの画像を見て頂くと解りやすいです。
あれだけニキビ跡が多く残っていますが、鼻にはそれほどありません。
ニキビは不潔にしてるとかいった事が原因ではありません。
ニキビが出来ている人程、清潔に気をつけていますし、触らない様にしています。
湿疹やカビもそうですが、特にニキビは体質が原因といった事が多いのです。
男性ホルモンや、白血球数、活性酸素等も、体質によって変化があります。
そして、ニキビの原因はこれらが大半を占めているので、ニキビのひどい人ほど清潔にして気をつけている人が多いんです。
特に鼻の皮膚は、トラブルが起こっても触らなければ意外に、早く治る事が多いのです。
● あごを含めた口周りの皮膚トラブルの考えられる原因と症状
あご周りは全体的に皮膚が薄いですが、口のすぐ下(真ん中)は、皮脂が多い場所です。
角栓もたくさん出来やすいですよね。
あごも、おでこや目の周り同様、かなり皮膚が薄い場所。
なので、少しの刺激で角質層が傷ついてバリア機能が弱まりやすいのです。
そのバリア機能が弱まる事によって、ぶつぶつ(ニキビ)、湿疹、かゆみ、が出来やすい場所とも言えます。
あご周りは、つい手で触ってしまったり、服等によってこすれたりする事もあります。
あご周りにトラブルが発生する原因は、ホルモンバランスの乱れやストレスが特に多いと言われています。
副交感神経との関係による影響も多く、トラブルを繰り返すのはそういった事も大いにあるんです。
私は10代の頃、たくさんのニキビが出来ていたのですが、あご周りは比較的少なかったです。
しかし、40代になってからは一番トラブルが発生しやすいと感じています。
繰り返す大人ニキビやかゆみ、湿疹が多く、ステロイドを使用する事もしばしばでした。
でも、正しいお手入れを知ってからは、全くトラブルが出る事もなくなったんです。
肌トラブルの元凶は乾燥!
photo:Angelo Gonzalez
顔の肌のどこに一番トラブルが起きているか、そして、それはどんな症状か?
その場所によってもちろんケアの方法は違います!
しかし、ニキビ、湿疹、かゆみ、ぶつぶつの元凶は乾燥なのです!
脂性だからニキビが・・・
というのは、間違いです!
もちろん皮脂詰まりが、ニキビの原因ですから脂性はニキビになりやすいでしょう。
でも、脂性になる原因は乾燥から!という事実を理解していない人が多いと思います。
もちろん体質や原因は1つではありませんから、乾燥が全ての原因では無い場合もあるでしょうが、かなりの確率で『隠れ乾燥肌』によるニキビ肌!
となっている人がたくさんいるのも事実なんです。
● ニキビについて
ニキビの可能性がある顔の部位ですが、目の周り以外は全て可能性はあります。
まず、炎症がひどい赤ニキビの場合は、炎症をそのまま放置すると潰さなくてもクレーターになったりします。
実際、私がそうでした。
『潰すとクレーターになる!』それを信じて、ただただ大きな炎症赤ニキビを触らない様にして、ある意味大切に育てて、自然に治癒するまで待っていました。
・・・・・が、それも大間違い!
炎症を伴う(痛い!とかなり感じる)ニキビには『過酸化ベンゾイル』を使って、すぐにでも炎症を抑える必要があります!
さもなくば、私の様にクレーターになってしまいます。
クレーターになる全ての原因は詳しく解っていませんが、とにかく真皮層まで達してしまった重症赤ニキビが、真皮層が回復するまでに表皮の傷口が治ってしまうと、真皮層のダメージが残ったままふさがれ、表面が凹んだ状態になるのです。
なので、真皮層の回復力が元々弱い体質の人が、ニキビを潰さなくてもクレーターになってしまっているんです。
ちなみに、この『過酸化ベンゾイル』ですが、皮膚科で処方してもらってください。
市販やネット等でも売られていますが、結構キツイ薬なので、合わない人もたくさんいるからです。
画像引用元:https://www.maruho.co.jp/medical/products/bepio/index.html
それと、過酸化ベンゾイルは乾燥しやすいという欠点もあります。
でも、クレーターになりやすい方は、とにかく炎症を鎮めるのが先決だと思います。
一度処方してもらい、試してみる以外は、自分に合っているのかは解りません。
無責任な発言かと思われるかもしれませんが、本当に体質は人それぞれ。
合う合わないがあるのは当然なんです。
まず試してみない事には解らない!というのが、私の見解です。
そして、ケアに関しては、洗顔と保湿を正しく行う。
これだけだと思っています。
チョコレートやお菓子を食べない!
早寝早起き!
ストレスを溜めない!
適度な運動!
洗顔は正しく泡洗顔!
油分が多く入った基礎化粧品を使わない!
etc・・・・・
と、いろいろ言われていますが、よく考えてください。
ニキビが出来ていない人って、この全てを実行している訳でしょうか?
そんな事はありませんよね。
だから、そんなに神経質にならなくていいと思っていますし、私はそんな事をひたすら毎日実行して、治った訳でもありませんし。。。。
これだけは言えます!
とにかく洗顔と保湿が重要なんです。
例えば、イヤイヤ運動しても、ストレスが溜まるだけです。
食事も、我慢ばかりしていては、ストレスが溜まるだけです。
乾燥が肌トラブルの最大の元凶!
とまで私は感じています。
生まれつき、肌表面のバリア機能が弱い体質の方はいるんです!実際に。。。
そういった体質だと、ニキビも出やすいし、アトピーにもなりやすい、おまけに老化も早いんです。
しかし、悩んでいてもしょうがないです!!
いかに、乾燥を防ぐか!
これが全てだと思っています。
特に保湿に関しては、こちらを参考にしてください ↓
乾燥に抜群のクリームは?顔や体のかゆみカサカサを改善する2つの事!
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