本当にひどい乾燥肌だった私が、40代でやっと肌再生能力を手に入れました。
その抜群なクリームのおかげで、地獄だった顔や体のかゆみやカサカサが改善し、こんなに気持ちが楽になれた事に感謝です。
そして、その肌再生能力を手に入れる為に、重要な2つの事についてもお話させて頂きます。
女性は肌によって気分が落ち込んだり、楽しくなったりするんですから、肌というのは、人生そのものに影響すると言っても過言ではありません。
乾燥による顔や体の痒み
顔や体の痒みで悩んでいる人ってたくさんいると思うんです。
いろんな原因がありますが、今回は肌の乾燥によって起こる痒みについて紹介したいと思います。
乾燥については、私自身かなり悩みました。
若い頃にはニキビがひどく出ていたし、毛穴も大きくて皮脂もたくさん出る脂性だったんです。
それが、ニキビが治まってくるにつれTゾーン以外はカサカサする様になってきました。
ニキビが治った頃は、たいして気にしていませんでしたが、(脂性をずっと気にしていたので)日に日にカサカサが痒みになり、小じわになってきたのです。
そうなってからは大変!(T_T)
脂性の事よりも、乾燥の酷さが深刻になってきていました。
ファンデーションは、浮いた様な感じだったし、とにかく小じわが目立つ。
乾燥してるのに毛穴がひどく目立つのが悩みでした。
しかし、それは見た目の悩み。
夜、お風呂から出ると、とにかく顔が痒い。
体も乾燥している部分が痒くて、ついには皮膚科でステロイド軟膏をもらい、塗っている毎日でした。
でも、Tゾーンからは以前より少なくなったものの、やっぱり脂が出ます。
見た目はテカっているんですよね。
どうすればいいのか自分だけで考えていても、全く解りませんでした。
それからは、病院やエステもいくつか行きましたし、本を何冊も読んで、自分なりに原因について調べていく事にしました。
カサカサした乾燥肌の原因
毛穴が開いて見えるという事も、乾燥しているのに脂がテカる位に出るのも、ひどい痒みも、全ての原因は乾燥でした。
でも、何故乾燥してしまうのか・・・?
とにかくそれがさっぱり解りませんでした。
化粧水、保湿効果のある美容液、アルガンオイル、保湿クリームなどをベタベタ塗って、肌を乾燥から守る事が重要だと考えていました。
そうする以外にないと思い込んでいたのです。
それでもお風呂から出た瞬間は、まるで『シュッ』と音が出るかの様に、水分が一瞬で無くなり、ひどく突っ張ります。
鏡で見ると『パッと見たら、張りがある肌に見えるなぁ。』なんて思ったりもしましたが、この突っ張りが乾燥のサインです。
笑おうとすれば、肌が張り裂けるんじゃないかと思う位に、とにかく突っ張っているんです。
そしてまた保湿する為に、たくさんの保湿剤を塗りたくる毎日でした。
もちろん自分自身の肌が良くなる事はありませんでした。
私は、特にインナードライがひどいという事が、自分でもはっきり解っていました。
表面にベタベタ塗りたくっても、顔が引っ張られる感があるのです。
うまく説明出来ませんが、肌の奥が突っ張ってる様な感じで、カラッカラッな砂漠的な感触がはっきり解っていました。
その頃から、『外から塗っても肌の奥が潤っていない。』と気づいていましたし、何故、自分はそれが出来ない肌なんだろう?と思っていました。
よく、『この保湿クリームでぷるぷる肌に!』なんてCMや広告がありますが、はっきり言います。
そんなもので、肌が変わるのなら誰も悩みません。
それに、人間の肌は防御反応があるので角質層が潤う程度しか、表面的に変わる事は無いんです。(T_T)
肌に浸透するなら、分子を小さくしたマジックのインクも肌の奥に入ってしまうのでしょうか?
絶対にそんな事はありませんよね。
要は、細胞が今の状態より良い状態に変わる事がない限り、肌質が良くなる事はないんです。
肌の構造
肌は、『表皮・真皮・皮下組織』の三層構造になっています。
肌表面に塗ったものが、かなりの低分子化されていたとしても、外から塗ったものは表皮までしか届きません。
表皮までといっても、その表皮の一番上にある角質層までしか浸透しません。
表面にクリームを塗っただけでぷるぷるお肌になったと言ってる人は、そもそもかなり綺麗な肌の持ち主なんです。
肌表面の角質層が潤うだけでキメが揃うという事なので、しっとりぷるぷるした見た目に見えるというのは、角質のキメが、ある程度揃っている人だけなんです。
この表皮にある角質層の役割はとても重要で、水分や油分を蓄えながら保湿をしてくれて、更に外部からの化学物質等の異物を侵入させない様に、肌だけではなく、体のバリアとしての役目をしてくれています。
何故、乾燥するのか?
それは乾燥肌の人は、この角質層の構造が乱れてしまっているという事なんです。
角質層の一番上にある角質というのは、新しい細胞がだんだんと生まれ変わり、最後に死んだ細胞が剥がれ落ちる役割をします。
角質層は、レンガのブロックを積み上げた形で、レンガの間には水分と油分を溜めています。この水分と油分が混じり合ったものを『細胞間脂質』といいます。
この細胞間脂質の中にある成分で、一番多いのが、よく聞く『セラミド』と言われる成分なのです。
ただ、セラミドだけ補っても自分の肌の治癒力が高まる訳じゃないんです。
まず、自分の肌が水分と油分を保持していける力を回復させてから、そういったセラミド等を補うべきなんです。
例えば、炎症がある様なら、程度が軽くてもまず、その炎症をステロイド等の外用薬で抑えます。
ステロイド軟膏も、全てが怖いという訳ではありませんので、炎症やかゆみがある場合は、1~2日程度はしっかり塗って、まず炎症を抑えます。
炎症を抑えなければ、そのレンガの間にある、細胞間脂質内の水分を保持出来る力は全くありませんし、すぐに水分は蒸発して、スカスカの状態になります。
そして、バリア機能が不完全ですから、少しの刺激で赤くなったり痒くなったりを繰り返すだけです。
美しく、トラブルの無い肌とは、真皮層から健康な細胞が一定の周期を守りながら上がっていき、死んだ角質として剥がれていく。を繰り返していける肌です。
もちろん見た目もつやが無く、張りがある様にも見えません。
では、どうすれば細胞間脂質の水分と油分をバランス良く保持出来る角質層になるのでしょうか?
化粧品で肌質は変わるの?改善出来る抜群なクリームって?
それでは、どうやって乾燥肌を改善して自分自身の肌のバリア機能を高める事が出来るのか。に、ついてです。
それには、
① 化粧品で、肌質改善は可能なのか?
② 万能で抜群なクリームと言われるものは、何が違うのか?
その2つについて、しっかりと理解する事が大切だと思っています。
それは自分の経験から感じましたし、必要な知識を知っておく事はとても大切だと思ったからです。
それでは自分の経験から、その2点について紹介させて頂きます。
① 化粧品で肌質改善するのか?
肌の乾燥と痒みに悩まされた20年間の間に、たくさんの化粧品を試しました。
ですが、化粧品で乾燥肌が治ったり、痒みが治まったものは何1つありませんでした。
エステには200万円は使っていたと思いますし、効果なクリームなら5万円位のものや、紹介じゃないと購入出来ないというオーガニックの化粧品やら・・・・
もちろん、そういったネットワークビジネス的な売り方をしている化粧品は効果が高く、乾燥も痒みも治って肌質改善した。とい言う人もいました。
でも、私には全く効果は現れませんでした。
私自身が、その人(改善したという人)の最初のトラブル肌から、最終的に改善された肌を見ていないので、実際どの程度治ったのかは解りません。
とにかく私自身が、誰にも負けない乾燥肌だ!と思っていたので、私の肌が改善されるのなら、乾燥肌で悩む人全員が改善される!とまで思っていた位でした。
やはり何も考えず、手当たり次第に良いと言われる化粧品を使ってもダメなんだと思い、ある時からは肌の構造や、何故乾燥するのか?そういった基本的な事から調べる様になりました。
そもそも化粧品は、角質層までしか浸透しないんです。。。
そして、強い肌を作る為の細胞があるのは、表皮の下にある真皮です。
角質層にコラーゲンやヒアルロン酸を塗っても、自分自身の細胞が変化する事は絶対にありえないんです。
角質層を保湿させる事は大切ですが、何度塗りたくったところでバリア機能の弱い角質はすぐ剥がれてしまい、その下のまだ未熟な細胞で出来た表皮が角質層の役割をする。
でも、まだ未熟な細胞だから結局バリア機能の弱い角質が出来上がってしまう。
そしてまたすぐ角質が剥がれてしまい、肌のターンオーバーが早まってしまう・・・。
?
それを繰り返しているだけで、一向に乾燥肌は治らないままだったんです。
塗りたくった化粧品が、長時間角質層のレンガの間にある細胞間脂質にとどまらない理由は、水分と油分をバランスよく保持する力が無い限り、外から塗ったもので肌質(乾燥肌)が変わる事って、残念ながら無いんです。。。
だから、ただたくさん塗っただけでは、細胞間脂質に長時間留める事が出来ないのです。
保持力がない表皮に何度塗っても自分自身の肌に変化が現れないんです。
じゃあ、角質層のある表皮が、スカスカの状態で困っているのに、真皮の状態を良くさせるなんて・・・・?
どうすればいいのっ?!
と思うと、とにかく目を引く広告の美容液なんかを見かけると、これだ!この保湿だ!と思う女性は多いと思います。
だから、CMの化粧品って、バンバン売れるんでしょうね。
そもそも化粧品は、薬事法として浸透させれる限度は【角層まで】という決まりがあります。
それを『真皮まで浸透!』なんて書いたり、実際にそんな技術があって販売していても、薬事法違反ですしね。
という事は、化粧品で乾燥肌が改善したり、コラーゲンが増えたり、-5歳肌になるなんて残念ながらありえないと思います。
② 万能で抜群なクリームと言われるものは、何が違うのか?
それでは、抜群な保湿力のあるクリームってあるんでしょうか?
私も、ずっとそれを追い求めていました。
表皮のバリア機能を復活させる為には、とにかく人工的でいいので、保湿を常にしておくことが重要だという事だけは解っていました。
でも、化粧品ではバリア機能を復活させれる程の保湿力がない事も痛感しました。
肌のターンオーバーは28日~56日程度と言われています。
40代以降は、45日以上かかると言われていますから、実際、大きな幅があります。
肌の生まれ変わりを1回する為だけに必要な日数が1ヶ月以上かかる事になりますが、乾燥肌を改善させていく為には、この生まれ変わりを最低6回はさせなければ改善には向かわないと思います。
私の体験からすると、1年過ぎた事からやっと自分で潤いを保持出来る様になりましたから、個人差はあるでしょうが、しばらく根気強く保湿を徹底するべきだと思います。
しかも、化粧品の保湿クリーム等は余計な成分が入りすぎです。
それで乾燥肌が治った感じがしたという人は、元々ひどい乾燥肌じゃなかったと思います。
アルガンオイルも流行っていますが、私もオーガニックの高級なアルガンオイルを1年以上使用しましたが、自分の肌質は全く変わりませんでした。
乾燥肌というのは、そもそも油分より水分が必要なんです。
水分が必要な為に、それを補おうと油分が過剰に出る(特にTゾーン)という症状もありますし、油分は蒸発しにくいけど水分は蒸発しやすいので、重要なのは水分保持力だという事が解りました。
● 乾燥という原因を改善するには、根気強く。
● 余計な成分がたくさん入っている『化粧品類』では、肌質改善にはならない事が多い。
● 乾燥には油分より水分が必要で、それを保持し続ける為には自分自身の肌細胞を強くしなければならない。
これらを助ける為に必要な成分がヘパリン類似物質です。
ヘパリン類似物質は、50年以上も前から皮膚疾患の薬として使われてきました。
皮膚科で処方してもらわないと手に入りませんでしたが、最近では薬局でもヘパリン類似物質配合のクリームが販売されていますね。
私は、皮膚科で処方してもらいました。
● ヒルドイド
画像引用元:https://www.maruho.co.jp/medical/hirudoid/
● ビーソフテン(最近は、商品名がヘパリン類似物質になってるのもあります)
画像引用元:http://www.mochida.co.jp/dis/generic/index.html
ヒルドイドは先発組のお薬で、ビーソフテンはヒルドイドのジェネリック版ですので、お値段が安いです。
肌質によってどちらが良いか試してみるのも良いと思いますが、私の様なひどい乾燥肌でもジェネリック版のビーソフテンでも効果がありました。
今までたくさんの保湿剤を試してきましたが(全て半年以上は試しています。)、はっきり肌質が改善されたのは、ヘパリン類似物質だけでした。
ヘパリン類似物質は、細胞間脂質に直接作用して壊れてしまっている『ラメラ構造』を再構築する手助けをしてくれます。
ラメラ構造脂質の模式図 ↓
画像引用元:http://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_31.php
ヘパリン類似物質は多くの親水基(水と結合しやすい基)を持っています。
という事は、水分を保つ力が強いんです。
どうしても肌から逃げやすくなる水分。
この水分保持を長時間助けてくれるから、その下の細胞がバリア機能で守られます。
そうすると、充分細胞が成長した段階で、角質層に上がっていき、最後は角質がはがれるというサイクルを取り戻す手助けになるんです。
外的要素で真皮にまで成分を送り込む方法は、注射しかありません。
美容外科等で、ヒアルロン酸やコラーゲン等を注射してもらう方法です。
じゃあそれ以外にどうやって表皮の下にある肌細胞を強くするのか?
それは、結局のところ角質層から順番に強くしていくという事になります。
でも、私の様な強力な乾燥肌の持ち主は、化粧品等で角質層の細胞間脂質の水分油分保持力を高める事は出来ませんでした。
最も肌に必要だった水分をどうしても保持出来なかったからです。
その水分を保持出来る最も優れたものがヘパリン類似物質という訳なんです。
細胞間脂質を埋めるという事を継続出来れば、バリア機能が高まり、角質がすぐ剥がれてしまうという事も無くなります。
そして充分に栄養をもらった細胞がコラーゲンやエラスチン等を増やし、弾力が出来ます。
見た目もみるみる変わってきますし、そういった細胞が作られる様になれば、また更に表皮のバリア機能も高くなっていると考えられます。
角質層のバリア機能が充分に働いていれば、真皮の細胞も充分な栄養を蓄えた状態で上に上がってくるので、肌が強くなります。
そして、徐々に肌のターンオーバーが正常に戻れば、表皮も真皮も同時に強くなっていきます。
ピーリング等で、肌のターンオーバーを早めるという言葉をよく聞きますが、それは止めた方がいいです。
私も経験ありますが、肌の乾燥もキメも荒くなり、痒みもひどくなる一方です。
シミやくすみなどで、ターンオーバーを早めるという場合でも、乾燥があるのなら、そもそも元からターンオーバーが早まっている状態です。
そこから更に角質を剥がすなんて、トラブルの元ですから。。。。
ターンオーバーを早めても、良い事は今まで何もありませんでしたし、しっかりバリア機能を高めた角質層なら、シミも出来にくいです。
その為には、ヘパリン類似物質で、角質層のバリア機能を高める事から始めた方がいいです。
乾燥がひどい頃は、ヘパリン類似物質で細胞間脂質の水分油分バランスを整えたら、更に蒸発するのを防ぐ為にあるものでフタをします。
それが、『プロペト』です。
プロペトは、基本的にはワセリンと同じ成分です。
ワセリンより不純物を多く除去したものといった感じです。
こちらも皮膚科で処方してもらいます。
化粧品のクリームでフタをする。とよく言いますが、私は今までフタになって保護してくれている感覚の化粧品は何一つありませんでした。
プロペトはベタベタしますが、フタの役目を充分に果たします。
昼間はベタベタするのが不快な事と、紫外線に当たるとかなり日焼けしますので、夜だけにします。
?
プロペトも皮膚科で肌の様子を受診してもらって、処方してもらうのが一番ですが、市販でも購入は出来ます。
成分も皮膚科で処方してもらうものと全く同じで、高純度の白色ワセリンです。
ヘパリン類似物質も、プロペトも、私は皮膚科で処方してもらいましたが、市販されているものも、0.3%のヘパリン類似物質が配合されていますので、処方箋と同じですから一応紹介しておきますね。
まとめ
私は、それ以来(ヘパリン類似物質を使用して以来)基礎化粧品は使っていません。
たまに自分で調合した化粧水を使う位です。
ヘパリン類似物質は、今でも使い続けていますのですっかり痒みもなくなり、高級化粧品を使っていた頃より、肌もつやが出て、かなり健康になりました。
健康な肌だからこそファンデーションのノリが良くなりますし、バリア機能が高くなり、老化も遅らせます。
ヘパリン類似物質の効果や副作用に関しては、こちらで確認出来ます。 ↓
ヘパリン類似物質は顔に塗っても大丈夫?湿疹に効果はある?副作用は?
肌の乾燥や痒みは、化粧品では改善しない事と、ヘパリン類似物質をクリームとして使用してからは、長年の悩みから解消されました。
自分の肌細胞が強くなったからこそ、ファンデーションのノリが良くなったと感じますし、痒みも無くなり気分も楽しくなります。
メーカーや成分でファンデーションのノリが良くなったり、見た目が綺麗になった事なんて一度もありません。
どのファンデーションを使っても一緒でした。
ヘパリン類似物質は、今でも使い続けていますのですっかり痒みもなくなり、高級化粧品を使っていた頃より、肌もつやが出て、かなり健康になりました。
しかもお金もかからず、シンプルだからこそ続ける事が出来ると思います。
コラーゲンが増える!や、乾燥が無くなりたまご肌!とかいった広告やCMの化粧品を見ると、『う~ん、深刻に悩んでいる人が可愛そう・・・』と思ってしまいます。
ヘパリン類似物質とプロペトだけを1年間使い続けるだけで乾燥が治るんです。
しかもお金もかからず、シンプルだからこそ続ける事が出来ると思います。
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